情緒が落ち着かない。

おはようございます〜。

昨夜、いつものようにエオインする直前に、暁月秘話が更新されました。それもアンコール版だというから、嬉しくなってね。いそいそと読み進めて、……。

情緒が大変なことになりました。

や、読みたかったです。確かに。

どんな人視点の物語でも嬉しいだろうなあと思いつつ、確かに古代人たちの物語を読めたら嬉しいなあと思っていました。でも想像以上でした。公式から与えられる物語はいつもいつも想像以上の萌えを与えてくれるなあ!

いつも通りにエオインしたけれど、気持ちはおさまらなくて、愛用の紀行録でカットシーンを眺めていましたよ。やる気になり始めてたモーエンツール強化も忘れて、ひたすら暁月のカットシーンを堪能していたのです。

というわけで、今日は暁月秘話の感想を書いていきます。ネタバレ配慮のない内容となっていますから、ご了承の上、続きをご覧くださいね〜!

よろしくお願いします!

目次

或る友人たちの記録

アニドラス・アナムネーシスの職員であり、ヴェーネスの親しい友人の話ですね。こういうエピソードがあったのかあ、と読み進めて、最後まで読んだ時に「もしかして月の監視者のオリジナルさん?」と考えました。

はっきりと書かれてはいないんですけれど、でも月の監視者とイメージが被るから、わたしの中ではこの物語の語り手は月の監視者のオリジナルさんになっています。間違えていたら、笑ってスルーしてやってくださいませ。

わたしはこの物語を読むと、ニヤニヤします。あのヴェーネスと語り手さんの関係が、なんだか微笑ましいから。ヴェーネスがアゼムの座についたときに、語り手さんが態度を恭しいものに変えてしまったから、ヴェーネスが不服そうな顔になるところなんて、「もうもうもう、かわいいなああ!」と思ったものです。

そんなエピソードを挟みながらも、長く長く続いてた彼らの関係は、ヴェーネスがハイデリンになること、そして語り手さんが贄になることによって終わりを迎えます。すべての物事に終わりが訪れることを思えば、彼らの終わりは、彼ららしい終わりだったんだろうと思います。哀しい別れではあるけれど、決して不幸ではない終わり。

加えて、語り手さんがヴェーネスに贈った最後の言葉が、あたたかな気持ちにさせてくれました。

きっとヴェーネスも、語り手さんにこそ、自分の歩み続ける姿を、見届けて欲しかったのではないでしょうか。確かに、彼は消えた。でも彼が残したの言葉があったからこそ、きっとヴェーネスは、と、自由な発想であれこれと想像して、あたたかな気持ちになりましたねえ。

アポリアに始まる

エレンヴィルさんとクルルさんのお話です。

メインクエストの裏側で、この二人はこういう交流を持っていたんだなあ。そしてこの物語ではエレンヴィルさんが、星を去ることに対して悔しいと感じた事実が書かれていましたが、たぶん同じように感じたグリーナーさんは他にもいるんだろうなあと思いました。だからこそあの協力も得られたんじゃないかなー。

と思ってしまいつつ、あの飄々とした印象のあるエレンヴィルさんが、冒険者たちにとって既知の事実に驚いたり振り回されている事実に、ニヤッとしました。やー、カエルになったときに見透かされてたから、こちらこそちょっと悔しかったんですよねえ。だからそのエレンヴィルさんも驚くことがあって、なによりなにより♪

ところで、エレンヴィルさんってとても魅力的な人だなあと感じます。

グリーナーって地味な職業だと感じますけれど、その職業だけに目を止めて、見逃すには惜しい個性の持ち主です。そもそも、あのヴィエラ族の男性ですものね。さぞかし興味深い物語をもってるんだろうなあと考えてしまう。

事実、物語の終盤のほうで、エレンヴィルさん自身には解決できてない難問があると記されています。もしかしたら、それは黄金のレガシーで語られるお話なのかもしれません。見ることができますよね??

楽しみだなあ……。

生きるということ

ヘルメスのお話です。

ヘルメスに対して、抱く感情は複雑なものです。感性は現代に生きるわたしたちと似ている人。あの古代に生きて役割を果たすには、優しすぎる人。だから孤独に苦しむことになってしまってる事実に痛ましさを覚えるし、それでも自分の感性を曲げようとしない不器用なところを、とても得難くて大切な個性だなあと感じます。

だからカイロスを起動させたことに対して、いまのわたしはあまり怒りを抱いていないのです。

むしろ自分自身すら傷めつけるような方法を使ってでも、己の信じるところを貫こうとしたところに、本当に「しかたがない人だなあ」という気持ちになってます。

それなのに、そこまでの、ある意味あっぱれな自分の行いすら忘れて、大切な存在を壊してしまったと思い込み、その過ちを赦されてしまった状況で生きているんだ、と、この物語で知ったときには、「そりゃなんという生き地獄だい」と思ってしまいましたよ。

そしてそのヘルメスの物語のタイトルが「生きるということ」って、すっごいセンスじゃありません?

ある意味では、この物語に描かれてるヘルメスは抜け殻になってる。でも本当の抜け殻ではないから、大事な想いを、芯となる記憶を忘れてしまっても、日々のあれこれに心揺らして生きていたんだなあと思うと、たまらない。

せめてこの先。

宇宙の絶望にみんなが抗って、ヘルメスが愛したメーティオンも解放されたこの先の世界に、再び生まれたヘルメスが世界の心地よさに気づく、そんな瞬間が訪れてくれたらいいのになあ、と強く思ったのでした。

死するということ

ユルスの物語です〜!!

わたしね、ユルス、大好きなんですよ〜!! まあ、暁月に登場する、ほとんどのキャラクターが好きなんですけれど、それでもユルスは、かなり上位にランクインする人物です。まっとうな人ですよね、とっても。接した存在が双子たちだからか、余計に人間としての温かみを感じさせてくれた人。

そして、侵略してきたガレマール帝国、その兵たちも現実に生きる生身の存在だと思わせてくれた人ですね。

だから、ユルスたちの現状を見つめると、エメトセルクやゼノス、ヴァリス帝たちの罪深さを思い知ります。

彼らも、彼らの人生で必死だった。諦めないでなにかを掴もうとしていた。それは果たせなかったのだから、エメトセルクたちだって不本意な人生を送ったといえます。(ゼノスはそうでもないかな)

それでも立場的に大きな力があって、その力によって多くの人の人生を狂わせた。皇帝として、皇族としてガレマール帝国に恵みをもたらしたけれど、同時に、大いなる災いも与えたんだよなあと考えながら、この物語を読むと。

ユルスのまっとうな部分が、とても心をうちます。

なんだろな。この物語ってとても逆説的に「生きること」を語っている気がします。ユルスって人はまさに「許す」がテーマになってる人なのかなあ、と思ってしまいましたよ。

いつの日か巡りゆく命

そして待ってましたのアンコール物語は、ヒュトロダエウス視点の物語でした〜!

古代人の物語に、萌え萌えだったわたしには、なんのご褒美かと思いました。

ええ、好きなんですよ。エメトセルクやヒュトロダエウス、アゼムやエリディブス、ヘルメスやラハブレアたちの物語をもっと読みたいと思っていたから、本当に嬉しかったです。

もうね、すべてがありがたい。ミトロンとアログリフの関係性も美味しいし、ラハブレアとイゲオルムの関係性にぽんと手を打ってしまいたくなるし、そもそもヒュトロダエウスの部下、生真面目な書記長が出てくるところにもね……!

エリディブスが「不思議で眩い、ほうき星」に会ったんだと言ってくれたところに、ジタバタしましたよ!! やだもう、そんなふうにヒュトロダエウスに言ってくれてたの!? やだー、かわいいんだからエリディブスってば!

そしてヘルメスが、好きな食べ物がもうわからなくなってることに、ふにゃふにゃ〜とうなだれましたね……。あ、あなた、そこまで自分を追い込んでいるのね……。本当に、本当にもう、どうしてくれようか!!

そして。

エメトセルクのこの表情は、そういう意味だったのね、と、この物語で知って、また泣きたくなりました。

……あいつなら、どんなことでもやりとげるだろうとも思っている
その先に待つ未来を思うと、多少は愉快な気分になる

……。……。……いやもう。

ありがとうしかありません。この物語を生み出してくださったこと、ここに至るまでの物語を経験させてくださったこと、本当にありがとうって感じる。

FF14の開発・運営の皆さんは、折に触れて、遊んでいるプレイヤーたちに感謝の言葉を向けてくださるけれど、そのプレイヤーの一人であるわたしは、こちらこそ、素晴らしく喜ばしい、最高の形で情緒をぐっちゃぐちゃに乱してくださって、ありがとうございます、といいたいところです。

この九年間、このゲームを追いかけてきてよかったなああ……。

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