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暁月のフィナーレ後の冒険「新たなる冒険」もいよいよエンディングです。
アジュダヤを取り戻すという目的は無事に達成されました。最終的に、助ける対象がドラゴンでよかったなあと感じています。他の種族だったらあの結末を迎えることはできなかったと思うし、ゴルベーザに対する心証も別のものになっていたかもしれません。まあ、そもそもドラゴンだから今回の冒険は始まったんだともわかってるんですけど。
ではでは、「新たなる冒険」後日談的なエピソードの感想語りに参ります。ネタバレ配慮の乏しい内容となっていますから、ご了承の上、続きをご覧くださいね。
具体的には、
・月竜の帰還
という内容となっています。
第十三世界の月面にてヴリトラ本体とアジュダヤが再会しています。
このとき、アジュダヤがちょこんとヴリトラの頭上に座っているところが、かわいいなあ、とほっこりしました。アジュダヤは冒険者たちにもなにか話しかけてくれてるんだけど、残念ながら言葉がわからないっ。
アジュダヤにこれまでの記憶はあるんですよね?
だとしたら子竜に戻ったことでちょいと違和感があるかもしれないなあと思いました。もし記憶が失われたのだとしたら、それはヴリトラがお兄ちゃんになるってことで、「姉さん」という呼びかけに違和感が出てくるかも。
さて、心温まる場面なのですが、この場にゴルベーザはいません。
何でもこれまでを思い出して遠慮しているそう。謝罪の言葉が必要なら引きずってくるが、とゼロが言いますが、いやいや、わざわざ謝罪のためだけに呼び出されるなんて微妙ですよ。なによりもその態度がすでに立派な謝罪だと思うんですよねえ。うん、ゴルベーザもゼロという仲間を得られて、闇の氾濫前の自分を取り戻せたのかな。
これからゼロは、ゴルベーザと一緒に第十三世界各地を回っていくそう。
うんうん、世界は広いですからね。その旅のなかでもしかしたら「暗闇の雲」にも会うことになるのかなー。話し合いが成立しそうにない御仁だけど、どうなのかなーと思っていると、シュトラ姐さんが呪文を唱え始めます。
あれ。この呪文はあの禁忌の呪文だと思っていると、例の言葉がありません。
でも召喚された魔法生物はあの「トゥルルアワワ〜」なんですよね。や、その言葉は言ってないけど同じタイプだ、と思ってると、にこやかな笑顔をキープしたままのシュトラ姐さんが言います。
「先日、術式を組み直したの。あなたたちは何も見てないし、何も思い出さない」
「……よくって?」
このときのやり取り、わたし、大好きですっ!!
カクカクと同じタイミングで頷くエスティニアンと冒険者の様子にも吹き出しました。やー、ここまで過剰反応するからこそ、忘れられないエピソードになるんだと思うんだけど、と思ってしまいつつ、お口にチャック。
ここまで厳重に口止めするところこそ、シュトラ姐さんのかわいいところなんだろうなあと思ってしまったけど、それも「しー」です。まあ、人間誰しも地雷ってありますものね。うんうん。
シュトラ姐さんはこの魔法生物に予備の霊鱗を持たせて、旅のお供としてゼロに託しました。
さらにゼロと冒険者は、ゼロムスのメモリアと四天王のメモリアを交換します。ゼロムスのメモリアは大きな闇の力だから、第一世界の助けになるだろうという判断のもと、リーンに渡して欲しいと言われたんですよ。
……しかしあのゼロムスの巨体がこんなに小さくなるとはねえ。
省スペースだわ。メモリア技術は断捨離にも有効かも。ただしメモリア同士の見分けがつきにくくなるという問題がありますけれど、単純な力のやり取りをするなら便利な技術なんじゃないかなー。
でね、ここでようやく冒険者はウヌクアルハイたちのことをゼロに伝えたのですよ。
第一世界にゼロがいるとき紹介できたら良かったんだけど、いろいろな事情が重なってこの場での伝達になりました。ゼロはそのことを責めたりもせず、あっさりと言ってくれます。
「なら、その連中にも伝えてくれ。故郷を取り戻すため、場所は異なれどともに歩もう、と。」
ちなみにこのあと、冒険者がクリスタリウムに赴いてウヌクアルハイたちへ話したところ。
かつてアシエンの誘いに乗った私には、ゴルベーザと名乗る男の行動を、否定することはできない。そんな男が同じ道を歩み始めたというなら、歓迎しよう。それにしても、ゼロとかいう奴が、こちらの世界で光の力を手に入れたというのは驚きだ。運命と向きあった、か……十分強いじゃないか、そのゼロも。ウヌクアルハイの実力も高まりつつあるようだし、私たちが第十三世界に戻るときが、近いかもしれないな。
古の英雄ゼロムス……かつて僕も憧れを持っていましたよ。一万年の時を経て、その名が記憶に残り、ふたつの世界を救う架け橋になるとは思いもしませんでしたがね。そして、共に歩もうと言ってくれたゼロさん……。同じ目的のために戦う仲間たちがいるとわかった以上、僕たちの再生計画も次の段階に移らねば!
というコメントをいただきました。再生計画の次の段階ってなあに?
ちなみに無の大地に関する話を聞いたウヌクアルハイはリーンとガイアの力を必要だと感じたようですが、もしかしたら次の次の次あたり(?)の、第十三世界が舞台となる冒険では、ガイアとリーンが活躍するかもしれませんね。
ともあれ、ひとまずの別れです。名残惜しいけれど、いつか絶対、また会おうね!
ゼロたちとまた冒険できるように、運営のみなさん、よろしくお願いします〜!!
さて、冒険者たちはガレマルドに訪れて、アジュダヤを取り戻せたことを報告いたしました。
我が事のように喜んでくれるアルフィノとアリゼーを見ていると、いい子達だなあと本当に感じます。いや、十分に知っていたことなんだけど、改めて強く感じたのですよ。シュトラ姐さんも、第一世界の光を活用する手法を称えられて、ちょいと嬉しそう。
一方、ユルスはちょっと寂しそう。
ゼロに別れを言っておけば良かった、と言ってます。あらあら。ここで冒険者がゼロから「よろしく」伝えてくれと言われたことを思い出してゼロの言葉を伝えると、ユルスはきょとんとしてます。
助けられたことはあっても、役に立てたことはないと思うがって、なかなか天然なことを言いますね!!
こんなことを言うんだもんなあ。ユルスっていい人だよなあ。
そんなユルスを支えてくれる人はいてくれるんだろうか、って気になってたけれど、無人島エピソードで安心しましたよね。うんうん、いい人にはいい奴が友達になってくれるもんだと思いましたよ、あのエピソードでは。
素直にユルスを慕っているらしきアリゼーも、ガレマルドを復興させてゼロをびっくりさせてやろうと言います。ここでユルスが思い出したように言うのですよ。
「実は、例のラザハンとの取引の噂が広まって、ガレアンが自立するいい機会だと、みんな活気づいてるんだ。問題は多くとも、うまくいきそうな予感がしている」
「……なるほど。そこに私たちがでしゃばってしまうと、かえって邪魔になってしまうね」
アルフィノは天然だなあと強く感じる瞬間。
や、邪魔になるからって理由でアルフィノたちに大人しくしてろーということなら、本人たちをさておいて、まわりの大人たちが怒っちゃうよ? 冒険者だってぷんぷんよ? かわいい二人がここまで尽くしたのに、ガレマルドの人たちがそんな恩知らずなことをしたら、ガレマルドからそっぽ向いちゃうんだからね。
もちろんユルスたちの思惑はそんなところにあったわけではなくて。
「口じゃいろいろ言ったりもするが、お前たちの気持ちも、親切も、俺たちにちゃんと届いてる」
「寒い中、いつも遅くまでありがとな。たまにはここを離れて、存分に羽を休めてきてくれ」
その言葉を支持するように、ガレマールの人たちが盛り上がって拍手してくれます。
良かったねえ、と思いました。アルフィノとアリゼーにね。
ガレマールの人たちが、アルフィノやアリゼーの奉仕を当然と思わず、むしろ二人に休んで欲しいと労ってくれたことに対して、嬉しくなったです。
過去を無かったことにすることはできないけど。
それでも、いま、子供たちに向けた労りの心って、人類共通感覚で尊いと感じるところじゃないかな。そんなことを思っていると、またまたアリゼーが言います。だったらゼロのように、いろんなところを旅しよう、と。
「まだガレマールと関わりの薄い国に行けば、今後の付き合い方が見えてくるかもしれない。最新の世界情勢に触れておくだけでも、役に立つと思うのよ」
「なるほど、それはいい考えだね。外部から協力している、私たちに相応しい役目だ」
「役目って、そんなので本当に休みになるのか?」
おまえが言うな。
この休み下手農耕民族将校め、と思わず突っ込んでしまいましたよ。繰り返しになるけれど、無人島のエピソードを思い出したら、ユルス、人のことを言えないからねっ?
思いついたら即座に行動するアリゼーはさっそくオールド・シャーレアンに戻って計画を立てようと言い出します。早いな!? で、冒険者もシュトラ姉さんの言葉を受けて、フルシュノさんにお礼を言うためにオールド・シャーレアンに向かうのでした。
報告を受けたフルシュノさんは一歩間違えたら大惨事になっていた、と言いかけたのですが、それ以上の言葉は控えてくれました。ルイゾワじいちゃんの言葉を持ち出して考え直してくれたみたい。
ヴォイドの危機が去ったことを喜んでくれたモンティシェーニュじいちゃんもね。
「鏡像世界の危機と原初世界の霊災には関連があるという」
「ならば、此度の冒険を通じておぬしらが得た知識は、我々の未来を護るために欠かせないものになるやもしれん」
そんなふうに言ってくれたから、安心です。
シュトラ姐さんが哲学者議会に提出するための報告書を求められましたが、めでたしめでたし。
というところで、今回の感想語りを終えようと思います。長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!
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