バカンスなんだから、休んでくれてもいいんだけどなあ。

無人島の追加クエストが終わりました。

開拓ランクを20以上に育てなければならないとか、そういう条件はなく、パッチ6.55実装と同時に始められるクエストとなっていました。だから気軽に受注したんですけれど、サブクエストでタタルさんとやってきた次なるお客さまは、ちょっとまだ、心の底から気軽に対応できない人だったんですよねえ。

というわけですから、ここから先はパッチ6.55にて実装された「余談? エンジョイ不足な野郎ども」の感想語りとなります。ネタバレ配慮の乏しい内容となっていますから、まだクリアしてないよ、クエスト内容を知りたくないよ、という方は避けてくださいね。

よろしくお願いします。

目次

思いがけないお客さまがやってきた!

曇り空が広がる無人島に、タタルさんが新たに連れてきた人々は、ガレアン・コミュニティのユルスたちでした。

シカルドとエマネランが休みを取らずに働き回ってるユルスたちを気遣って、彼らが気兼ねなく羽が伸ばせる滞在先として冒険者の無人島を推薦し、タタルさん経由で招待してくれたみたいですね。

はじめは驚きましたよ!

ちなみに驚きはしましたが、ユルスが嫌いというわけでは決してありませんし、ガレアン人に対し警戒しているわけでもありません。ただ、これまでの経緯がやっぱり頭にあるから、会話に気を遣う人々なんですよね。

正確には、お互いに気を遣わなくても済むように、気を遣う、という感じ。

もっとも、やってきたガレアン・コミュニティのみんなは、想定外のことで悩み始めるんですよね。

ズバリ、無人島で何をしたらいいのか、わからんみたいです。

タタルさん、それ、冒険者にも突き刺さる言葉だと思うよ(笑)

だってねえ、冒険者ってばゆっくりするために与えられた無人島をここまで発展させてるんだものねえ。最高の夏休みとして与えられる舞台でだって冒険する気満々だし、ぼーっと過ごすことができないタイプですよ、この冒険者こそ。

とにかくそんなわけで、困惑しているガレアンの人々に、タタルさんは冒険者と魔法人形たちの、島での仕事体験をすすめてみたのですよね。

そうしたら、まあ、みんな、生き生きしだすこと。開拓ならまかせて! と言わんばかりの勢いです。

なんでも、ガレアン人は元々農耕民族なんだとユルス達がいいます。

北方に追いやられてからも、可能性のある土地を探しては拓いて畑にしてきたし、作物を飼料として家畜を育ててきた
お前たちもラピス・マナリスの探索中に廃村を見ただろうが……親や祖父母の代までは、ああいう素朴な家に暮らして、自然と隣り合った仕事をしている人が大半だったんだよ

勤勉な人たちなんですねえ。それがどうして、という想いが頭によぎりましたが、その言葉は口にしないまま、ガレアンの人々にお仕事のお手伝いをお願いしました。

でね、タタルさんがタタルさんらしく、ガレアンの人々にバカンス用の服を用意してたから、冒険者はユルスと張り切っている軍団兵に、その服を配ることとなったのです。

いろんな素顔が見えるね。

ユルスと一緒にいた人物は、マニウスと名乗る人でした。

冒険者と会ったことがある、と、ご本人がおっしゃるから、どこのどなたかと思いましたけれど、どうやらクロニクルクエスト・オメガ番外編「グッバイ・***」に登場していたお人のようです。愛用の紀行録でカットシーンを見返すことはできるけれど、マニウスくんが登場するあたりは見返せないなあ。つよニューしてもいいかも。

ごめんなんだけど、ぼんやりとしか覚えてなかったな……でもオメガに振り回されてたんだという事実は理解できました。あのときはうちのオメガがすみませんと言いたいような、そう言うのは筋違いのような気持ちになって沈黙していると、蚊帳の外だったユルスが当然の疑問を投げかけます。

つまり、寝ぼけてたんじゃないか、と。

んなわけないだろ! 講義の最中に寝ぼけて妹と弟を叱り出した、どこぞのユルスくんじゃあるまいし!

あらー。あらあらあらー。

そこで勃発するマニウスさんとユルスの口喧嘩。というか、じゃれ合いかしら? ああ、うん、まあ、二人が仲良しなことがわかって、安心しました。ユルスって生真面目だからいじりがいがありますよね、マニウスさん。

や、茶化すわけではなくてね、本当に安心したんですよ。

ユルスには、まだこういう風に軽口を叩ける仲間がいてくれるんだなあ、って。

アルフィノやアリゼーだって、ユルスを慕っています。ゼロだってユルスの言葉を指針にしてた。他にも、ユルスを頼りにしている人だってたくさんいるでしょう。かけがえのない存在を失ったユルスは、決して孤独ではありません。

それでもね、何気ない過去の一幕を共有して、ときには口にできる仲間がいてくれるって事実は、とってもありがたいことなんじゃないかなあ。ガレマルドの日々は忙しくて、過去を振り返る余裕はまだ持てないかもだけど、でもいずれは過去を振り返れるようになる。

そのとき、楽しい部分を共有できる人がいてくれたら、きっと、しあわせですよね。

その言葉はあなたが言うのね。

そうして、迎えた夜。

海岸でガレアンの人々とタタルさん、冒険者は穏やかな時間を過ごしています。タタルさんはお得意の歌声をご披露しているようですね。どんな歌なのかなー。その風景を見ながら、ユルスが「不思議だな」と言います。

いろんな……本当にいろんなことがあって……今、ここでこんなふうに過ごしてる

そうですよねえ。中のわたしだってまさか、ガレマール帝国の軍人さんたちと冒険者が、こんなふうに穏やかな夜を共に過ごすようになるなんて思いもしませんでしたよ。

少なくとも、クエスト「灯りの消えた日」のころだったら、無理だっただろうなあと想像します。

でもあれから時間が過ぎて、いろんな出来事があって。冒険者が開拓した無人島に、暁の仲間たちより先に、ガレマール帝国の軍人たちを迎え入れてるんだから、時間の流れって不思議としか言いようがありません。

温かな飲み物を見つめながら口にする、ユルスの言葉を聞きながら、そして冒険者はこの言葉を聞くのです。

生きることは、死にゆくこと。出会えば別れ、始まれば終わる

これ、暁月のフィナーレ冒頭で、ナレーションのエメトセルクが言っていた言葉ですよね。ソル帝は演劇を好んだというし、ガレマール帝国の、演劇か何かのセリフなのかしら。新たな幕開けに相応しい言葉として、星海から冒険者たちを見守っていたエメトセルクが贈った言葉は、ユルスの言葉として冒険者に届けられたんだなあ、と思いました。

約束が果たされるときを楽しみに。

帝国からのお客さまたちの休暇が終わる時が来ました。

このとき、タタルさんの言葉が印象的。そうですよね、タタルさんにとっても帝国はおそろしい国だったでしょうし。暁の血盟でのひとときを大切に抱えてるタタルさんにも、時間の流れは不思議なものだったでしょうね。

そしてユルスたちは。

きっちりと魔法人形たちのお手伝いという仕事をキリのいいところまで済ませて、さらには引き継ぎまで終わらせてくれました。真面目だよなあ、ガレアン人。休暇に来てくれたのにそれで休めたのか、と首を傾げたくなりましたが、楽しかった、と本人たちが語ってくれてるのだから、これでいいのでしょう。

そして、ユルスたちから、嬉しくなる約束をもらいました。

できることなら、短い夏の間にな。遠くの山まで広がる草原を、風が駆け抜けていくんだ

この言葉に、故郷を愛しているユルスの気持ちが、改めて伝わったように感じられました。

ガレマルドは厳しい地域だから、きっと夏は輝くような季節なんでしょうね。その、もっとも輝かしい季節に故郷へと招待しようという気持ち、自分の愛するもののもっとも尊い瞬間を見せようとしてくれる気持ちが、とても嬉しい。

これから冒険者も、夏休みを迎えます。(いやいまはまだ冬だけど)

でも夏休みが終われば、きっとまた日常が続いていって、それはユルスたちとの約束が果たされるだろう未来に繋がっていくんだよなあ、と思えば、終わりが積み重なっていく事実も受け入れられるような気がしますね。

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