メインクエストの感想45:ゴルベーザはきっと喜んでいる。

メインクエストを終えた後、関わったNPCがどこにいるのか、探してしまう人は多いのではないでしょうか。

少なくともわたしは探します。ええ、このパッチ「光明の起点」が終わった後、第一世界のリーンやガイアはどこにいるのかなあ、とあちらこちらを彷徨ったのですよ。ライナさんやベーク=ラグは見つかります。いつもの場所にちゃんといてくれるから、とても嬉しい。セリフもちょっと変わるから、にまっとしてしまう。

でもリーンとガイアは見つからないんですよねえ。

無の大地にいるのかな、とも思って行ってみたんですけれど、誰もいない。そもそもエーテライトも撤去されたと言いますからねえ。なのにテントはあるんだから、不思議だなあと思ってしまう。

さてさて、それでは引き続き、メインクエストの感想語りをいたします。ネタバレ配慮の乏しい内容となっておりますから、ご了承の上、続きをご覧くださいね。

具体的には、
  ・想い、次元を超えて
  ・ヴォイドの英雄
という内容となっています。

目次

想い、次元を超えて

第一世界での準備は終わりました。いよいよ原初世界から第十三世界に乗り込みます。

わたし、このカットシーンが好きなんですよねえ。アーテリスを背景に、ヴリトラが飛んでいる場面。なんとも勇壮な場面だと思いません? わたしにとっては意外なんだけど、星空とドラゴンの組み合わせって合うんだなあと思いましたよ。青空とドラゴンの組み合わせには違和感はないんだけど、はて、この組み合わせはどこでみたんだろ?

と、とにかく第十三世界にエーテルトランスミッターの設置しました。

シュトラ姐さんの号令がかかり、ベーク=ラグがクリスタルタワーを動かして、集めた光の力を次元転移させます。その様子を星の間で見守るライナさんとリーン。ラハから届いたメモのおかげかな? この特徴的な空間で、原初世界と他の世界の様子を確認できるようになってるんですよね。今回の計画によって、クリスタルタワーの扱い方が第一世界の人々に伝わったんだなあと思うと、ちょいとヒヤリする部分もあります。が、いまは気にしてもしかたないですね。

結果、第十三世界の月にたゆたっていた闇は、第一世界から次元跳躍した光によって穴が空きました。

ヴァルシャンがいうには、前回、アジュダヤがいたところよりもさらに奥に当たる空間に、竜の気配がするそうです。そしてゼロが言うには、大量の妖魔の気配もすると。前回とは違って、すんなりと奥には行けない、それどころか、激しい戦いになりそうだという状況なのですが、ゼロにとっては感慨深い状況であるよう。

うん、この第十三世界で、闇を貫くほどの光って、普通じゃ考えられない風景ですよねえ。

見ているかゴルベーザ……。周りを利用し、奪い取らずとも、この世界は変われる。

まあ、正直なところを言えば、まわりが本能直結の妖異ばかりになってるから、まわりを利用し奪い取るって方法しか残されてなかったよねえ、という気持ちもあるんですけれど、それを言ったらゼロの想いを台無しにするような心地になるから、お口にチャックです。

あ。

そうか、ゼロはあのゴルベーザを、かつて一度だけ会った、仲間に誘ってくれたゴルベーザだと思ってるんですね。冒険者を動かしているプレイヤーは意味深な場面を見ているから、あのゴルベーザはゴルベーザではないと予測できます。だから中のわたしには驚きは少ないんですけれど、ゼロにとっては違和感が大きいばかりなのかなあと思っちゃいました。

妖異になってその心が失われたのなら、私はお前に勝つ。勝って、この世界を……

そう呟きかけたゼロは、でも何らかの閃きを得たよう。これまでとはちょっと違う様子で、第十三世界の赤い月の底に向かおうと言うのでした。

ヴォイドの英雄

<月の地下渓谷について>

このダンジョンは二部構成になっています。ゼロムスのもとを目指す途中までの戦いと、あるメモリアを発見した冒険者が引き込まれたメモリア内に眠る記憶の世界での戦いと。

記憶の世界にて、ゴルベーザと相棒ドゥランテの身に何が起きたのか、冒険者たちは知ることになるのです。

つまり、闇のメモリア使いによって、ゴルベーザが闇に呑まれたという事実ですね。

なかなか衝撃的な展開です。わたしはじっくり見てまわりたかったからコンテンツサポーターで攻略したんですけれど、闇のメモリア使いたちが本当にクソッタレな人たちでねえ。妖異にさせられた一般兵士さんたちが気の毒でした。元の姿に戻せないというところも、ちょっと終末を思い出させましたよ。

記憶の世界ではなぜかゴルベーザとして認識されていた冒険者たち。まあ、たぶんゴルベーザのメモリアだから、ゴルベーザ視点で物語が進むのは自然だよなあと思いつつ、もしや、とわたしは思いました。

ええとね、このとき、闇に染まったゴルベーザが第十三世界のアゼムだったのではないかなあと思いついたのです。

や、もともと第十三世界のアゼムは誰なのか、気になっていたんですよ。で、それっぽい人物を考えてみたところ、このゴルベーザがアゼムなら自然だなあと思ったんです。そうだとしたら、他の人にも反応していいはずのメモリアが、よりにもよって冒険者に反応した理由も、説明がつくと思いません? 

--あとうちの子設定にも繋がるんですが、闇のメモリア使いの苦し紛れ攻撃にうっかり当たってしまって、あっけなく闇に染まるところとか、アゼムっぽいなーと思ったのですよ。

まあ、ドゥランテがゴルベーザをあまりにも高潔な人物として捉えてるから、エメトセルクのアゼムへの雑な物言いを思い出して、ちょっと言い出しにくい雰囲気もあるわけなんですが、アゼムだったら面白いな〜と思ったのです。

ええと、話を戻しまして。

ドゥランテは闇に染まったゴルベーザをメモリアに封じました。ゴルベーザは魔物となって人々を襲うことを望まないだろう、でもゴルベーザを殺すことなどできないから、せめて、というわけですね。

果てない眠りの中で、どうか信じていてくれ。俺が救済を成し遂げることを……!

うーん。メモリアに封じるとどういう状況になるのか、よくわかってないから何とも言えないんですけれど、果てない眠りって死とどういう違いがあるんだろ、と思ってしまいつつ、ドゥランテを見守ります。

うん。ゴルベーザが残した兜を拾い上げて、ドゥランテは言うのですよ。

これからは、俺がその名を継ぎ、世界を救うために戦い続けよう……!

そうして記憶の世界から冒険者たちは戻ってきました。記憶の世界で得た情報を整理し合っていると、元ドゥランテ、現ゴルベーザが現れます。うーん、本人の意思を尊重して、素直にゴルベーザと呼びましょうか。

ゴルベーザは表面上は平然とした様子で、冒険者たちの前に立ちはだかっています。

で、そんなゴルベーザにゼロが話しかけるんですが、ともに世界を救おうと誘いかけるんですが、すっかりやさぐれているゴルベーザは受け付けません。なんでもね、ゴルベーザを失ったドゥランテってば、アシエン・イゲオルムの甘言にそそのかされて、闇の氾濫を起こしちゃったみたいなのです。だから自責とか後悔とか不信とか、そういう思いでぐっちゃぐっちゃになって、もうこれ以外、他の道を選べないんだと思います。

--でもさ、あなた、ゴルベーザの名前を継いだんでしょ?

だったらもう少し、しっかりしなよ、と言いたくなったわたし。でもやさぐれて、偽悪的に、すべてを痛めつけるような物言いをしているゴルベーザ(ドゥランテ)を眺めているとねえ、これ以上追い打ちをかけてはならん気もします。

同時に、これ以上放っておいてもあかん気もします。なんというか、人として!

だから冒険者たちはゴルベーザを追いかけるのですよ。そしてゴルベーザと冒険者たちとの戦いが始まるのですが、このとき、ゴルベーザは奇策を用います。なんと誘い込んだ場所に残っていたエーテルを使って紛い物の四天王を作り出し、冒険者たちにぶつけてくるのです。とはいうものの、その紛い物には本物ほどの力はない。だから仲間たちは冒険者を先に進ませて、ゼロムスと対峙させるのですよ。そんな仲間たちにゴルベーザはいいます。

もはやゼロムスの覚醒は止められぬ。目覚めれば、己を妨げるものを容赦なく喰らうだろう……。奴がどれだけの猛者であれな

それ、負けフラグだと思うよゴルベーザ。

仲間たちの信頼が熱い

あまりにも輝かしい仲間たちの信頼に、思わずウルティマ・トゥーレ、自称友との戦いを思い出しておりました。ご、ごめん。あのとき、戦う意味なんてなかったんだけど戦っていました。死にかけました。なんかごめんー! という気持ちになりました。いやほんと、曇りなき信頼に、無茶はできねえ、という気持ちになりましたよ。

それはさておいて、ゼロムス討滅戦です。

<ゼロムス討滅戦について>

楽しかったです。難易度もちょうど良かった感じ。少なくともわたしにとっては、ルビカンテのほうがずっと難しかったなあ。音楽も素敵。ただ、バトルに夢中になって、ゼロムスの言葉をほとんど聞いてなくて申し訳ないって気持ちになります。ま、正直に言えば、ゼロムスの言葉ってほとんどアジュダヤの悲哀を反映したものだから、ゴルベーザに聞かせてやりたいという気持ちになりましたねー。あと、カードが出ない。

何とかゼロムスを倒しましたが、ヴォイドの特性恐るべし。ゼロムスはあっという間に再生します。再生したゼロムスの大技が繰り出されるというとき、エスティニアンがその大技を破壊しました。

仲間たちが駆けつけてくれたのです。

そしてさらなるゼロムスの大技を、なんと同様に駆けつけたゴルベーザが防いでくれた挙句、「幾度倒そうがゼロムスは復活する。力を削ぎ、メモリアに封じるのだ!」というアドバイスまでしてくれるのです。

なにがあったとね!?

思わず動揺しましたよ。や、さっきまでと態度がまるきり違うやん。どんなミラクルを起こした、いっそ中身が入れ替わった別人か、とすら思いましたが、ここで冒険者の過去視が発動します。

視えてきた過去視では、ゼロがものすごくストレートに言葉をぶつけています。

でもその甲斐あって、ゴルベーザはゼロの言葉を聞き入れてくれたのですね。加えて、闇の氾濫前に仲間に誘いかけた人物がゼロであると気づいてくれたみたいです。ゼロに勧誘を断られたときのゴルベーザの気落ちした様子を思い出したことで、ドゥランテの心もあたたかみを取り戻したよう。そんなドゥランテにゼロが言ったのですよ。

今はお前が『ゴルベーザ』だろう? なら、その在り方も、恐れず継いでみたらどうだ

ヴァルシャンもシュトラ姐さんもこのゴルベーザに言葉を投げかけます。そうして彼らの言葉を聞き入れて、ゴルベーザはこの場所にやってきてくれたのですね。うん、この頼もしさ。まさにゼロこそがこのヴォイドの英雄だわ。だからこそ、しっかりゼロのサポートをしよう。というわけで、今度は仲間たちとゼロムスに立ち向かいます。

基本路線は変わりません。ゼロムスを霧散させて、アジュダヤの魂を取り戻す。

でもいざ攻撃を仕掛けたとき、ゼロムスの体を切りつけたことによってゼロがダメージを負っちゃうのですよ。まあ、仲間たちの呼びかけによって、意識を取り戻しますが、そこで……なにが起きたんでしょうね?

ゼロの体に宿っていた光の力が溢れて、不敵に武器を構えたゼロの姿が騎士の姿に変わったのです。

この演出、FFシリーズの名場面リスペクトなのかしら? シリーズを多く遊んだことのないわたしには、ゼロが闇の氾濫前の姿を取り戻したと思った程度だったんですけれど、あまりにも印象的な場面だからそう思っちゃった。

でね、ここでゼロとゴルベーザの大技が繰り出されて、ゼロムスが霧散して、綺麗な青い光が現れたのですよ。その光に向かってヴァルシャンが「帰ろう」と呼びかけます。同時に、月面にいるヴリトラも咆哮を上げるのです。蒼天のイシュガルドで解説されましたが、竜の咆哮は一族への号令。要するに、竜族に、より伝わりやすい呼びかけなんですよね。

だからなのか、その声を聞いた青い光(アジュダヤの魂)がいっそう輝きを増します。

わたし、この場面が最高に好きでねええ……!!

アジュダヤお姉さまの素敵な声を聞けて嬉しいし、ヴリトラ(ヴァルシャン)の呼びかけもようやく、という感じだし。ここでゼロムスが再生しそうになりますが、ゼロが剣を振るってゼロムスをメモリアに封じてくれました。

いや本当に、ゼロが主役だわ。

で、アジュダヤの魂がヴァルシャンのところにまで降りてくるのですよ。

そうして、ここからどうするんだろうと思ったら、ヴァルシャンが言います。これからヴァルシャンの肉体に埋め込まれたヴリトラの眼を使って、アジュダヤに新しい肉体を与えると。

そんなことができるんかいっ!

竜族って本当に何でもありだなあ。神秘的としか言いようのない生態だと思いますよ、ほんと。さすが元宇宙人(?)だわ。でね、ヴァルシャンの体から力が放たれて、その力が青い光に吸い込まれたと思ったら。

アジュダヤが生まれました!

小さい体で、かわいい。でも精一杯の咆哮をあげています。良かったなあ、と心の底から感じました。いや、これでヴァルシャンと会えなくなるのは悲しいけれど、でもアジュダヤとヴリトラがようやく再会できたこと、また一緒にいられるようになる事実が、本当に嬉しいです。何より、ヴァルシャンってヴリトラですしね。

そしてこの様子を見届けたゴルベーザが、この場を去ろうとします。

そんなゴルベーザをゼロが呼び止めます。ゴルベーザはいろんなことへの責任を感じて立ち去ろうとしたんですけれど、ゼロはそんな彼を許して、さらには言うのですよ。

今の私たちは、これからでどうとでもなれる……『ゼロ』の関係だ

まさかここで、ゼロという言葉が出てくるとは思いませんでした。そもそもの、ゼロがゼロとなった所以の言葉をここで持ち出すとは思わなかったのですよ。冒険者もびっくりした様子でゼロを見ています。でも口出しはしないまま、ゼロの言葉を聞いています。

ゴルベーザへ話し続けるゼロの言葉を聞いていると、ああ、仲間にしたいんだな、と感じました。

確かにゴルベーザはいろんなことの原因ではあるけれど、でも、この人の、世界を救済したいという想いは本物だものね。多くの人が妖異となったこの第十三世界では本当に貴重な人でもあります。

なにより、こんな笑顔で仲間に迎え入れたいとゼロが希望してるんだもの。

あと、この展開はきっと、今はメモリアとなっているゴルベーザの願いでもあると思うのです。確かにドゥランテは多くの原因でもあるけれど、でもさ、それってあくまでもドゥランテ視点なんですよね。メモリアとなってもゴルベーザに意識があったら、ゴルベーザも責任を感じていたように思えます。自分が闇に染まったことで相棒を苦しめたこと、一人にしてしまったことを悲しく思っていたかもしれません。

何より、過去視を通じてわたしが感じ取ったゴルベーザという人は、相棒が前を向いて歩いていくことを喜ぶ人だと思うのですよ。生真面目すぎる傾向のある相棒が、再び旅の仲間を得たことを喜ぶ人だと思うんですよねえ。

だから、この展開になって、本当に良かったなあ、と思いました。

というところで、今日の感想語りはおしまいです。長文にお付き合いただき、ありがとうございます!

コメント

コメントする

目次