メインクエストの感想02:アルトアレール兄さんは実直だ。

初めて訪れたとき、イシュガルドは階級社会なんだなあと感じたんですよね。

物語に登場する、いかにもファンタジーらしい国だなあ、でも、ちょっとだけなじみづらいなあとも感じたのです。ほら、階級意識の薄い日本で育った人間ですから、ね。

ただ、この女性に話しかけたときに、ちょいとイシュガルドへの印象が変わりました。

この女性、フォルタン伯爵邸近くにいるお人なんですけれど、どうやらアルトアレールに憧れているみたいなのですよ。だから出待ちしているっぽい。そんな女性を眺めてると、階級意識の強い国に生まれ育っても、人間は変わらないんだなあと感じました。高嶺の花(男性だけど)に憧れて、そわそわして、少しでも近づきたくて行動に出る。

そんな姿を見て、イシュガルドの貴族女性に対し、少しの親近感を抱いたんだよなあ、と思い出しました。

ではでは、今日は蒼天のイシュガルドの感想を書いていきます。ネタバレ配慮の乏しい内容となっていますから、ご了承の上、続きをご覧くださいね。

よろしくお願いします。

目次

鷹の巣-届かぬ届け物

アルトアレール兄さんの手助けをすると決めて話しかけたところ、丁寧に自己紹介してくれました。アルトアレール・ド・フォルタン。フォルタン伯爵家の長男で、なおかつ、騎士であるようです。

ふむふむ。オルシュファンと違って特定の拠点を預かっている様子はないけれど、確か中世フランスでは、貴族の跡取りは騎士でなければならないというルールがあったと記憶しています。そんな感じの不文律がこの国にもあるのかなあと思いながら、アルトアレールさんの言葉を聞きました。

貴殿の実力は、あの男……オルシュファンからも聞いている。ぜひとも、その力を貸してくれ

オルシュファンって、いつもキャンプ・ドラゴンヘッドにいる印象があったけれど、その職務の合間に、フォルタン伯爵邸に顔を出し、なおかつ、アルトアレールさんに冒険者の活躍話をしていたのかー。

ちょっと照れくさいですね。オルシュファンのまっすぐな好意が嬉しい。

いつ話したんだろ。今回の、フォルタン伯爵に冒険者の後見人になるよう働きかけたときかな? そう思いながら、アルトアレールさんの手伝いの内容を確認します。

なんでも教皇庁からの依頼で、他のデュランデル家とゼーメル家のお手伝いをすることになってるそうですよ。だから冒険者とアルトアレールさんは依頼の地、ファルコンネストに向かうのでした。

そうしてファルコンネストの責任者に話しかけたところ、責任者・レッドワルドさんは冒険者を知っていました。なんでも、あのホワイトブリム前哨地の責任者・ドリユモンさんが冒険者について話していたのだとか。

イシュガルドの人ってさ、冒険者に冷たい印象だけど、けっこう公平なところもあるんだなあ、と思いました。

騎士だからかなあ? それにしても受けた恩義を忘れず、おまけに同輩に当たる人に話してくれるなんて、嬉しいですよね。この公平な精神を、とある占星台の責任者さんに見習ってほしい気持ちになりながら、レッドワルドさんが教えてくれるファルコンネストの状況を頭に叩き込みました。

なんでも、第七霊災で発生した大寒波によって、ファルコンネストの住民たちは皇都への避難を余儀なくされたそうです。クルザス西部高地は放棄されてしまい、結果、クルザス西部高地自体が異端者たちの根城となってしまったそう。だから教皇庁は、異端者対策として、ファルコンネストの再建を決定したのですね。

--もしかしなくてもそれって、なかなかの大事業ですよね。

そんな大事業を手伝うって、なかなか難しいんじゃないだろか。その、手助けされるデュランデル家とゼーメル家のメンツ的に。

教皇庁がフォルタン家にこの事業を手伝えって命じたらしいですけど、それ、初めに命じた人たちが手こずってるから、ですよね。アルトアレール兄さんは恩を着せてやろうみたいなことを言ってくれましたが、これ、逆恨みされかねないお手伝いなんじゃないかなあ。

まあでも、冒険者の立場なら、お手伝いするしかないですよね。だから言われるがままに、あれこれの雑事を片付けていったんですよ。でね、「届かぬ届け物」というクエストが印象に残りました。

ハルドラス像の修繕を任された石工ティエルモンさんが、哨戒任務のついでに訪れた騎士イゾドールさんに忘れ物を届けてくれ、と依頼してくるんですけれど、それ、忘れ物じゃなくて差し入れだったんですよね。温かった料理が冷めてしまっていることを嘆いたイゾドールさん曰く、

……うーむ。階級社会ってなかなかメンドウだなあ。口止めもされてしまったし。

ちなみに、つよニューを解除して彼女に話しかけても、特別な会話が発生する、ということはありません。イゾドールさんにとって、ティエルモンさんへの差し入れは、ただの思いやりだったからかなあ、と思いながら、ちょっと残念な気持ちになりました。

へへ、実は身分差のある恋愛事情なのかな、終末を免れた世界で、ちょっとは進展したのかなと期待してたのー。

哨戒部隊を捜索せよ!-足跡が導く再会

レッドワルドさんに話しかけたところ、リバーズミートというところに向かった哨戒部隊との通信が途絶えたのだそうです。だから消えた部隊の行方を探してほしいということで、アルトアレールさんと共同で動くことになりました。

あ、ようやくフォルタン伯爵の希望を叶えられるかな?

ここに至るまで、アルトアレールさんとは別行動してたから、冒険者の力量を見せつける機会なんてなかったものね。……冒険者の戦闘が、伯爵の後継者にとって有益な行動かどうか、正直に言えば疑問だけどさ。

とにかく慎重に担当範囲の探索を進めるアルトアレールさんに従って、探索したんですよ。そうしたら異端者に狙われてる哨戒部隊の生き残りがいたから助けたんですよね。で、哨戒部隊は異端者たちに襲撃されたことがわかって、アルトアレールさんはその生き残りをファルコンネストに送り届けて、冒険者は異端者たちのアジト探索に向かうのです。

……なんだかんだといって、アルトアレールさんと別行動してるなー。もしかして避けられてる?

いやいやまさかね。それは自意識過剰の考えすぎよ、と思いながら、レベルシンクされるイベントバトルをこなして異端者を追跡し、ついにはそのアジトを発見。そして氷の巫女と再会するのでした。それだけではなく。

ふだんはどこにいるのか、よくわからないミニオン・ミドガルズオルムも登場。

汝らは、同じ力を持ちながらも、ずいぶんと異なる道を歩んできたようだな。……やはり、ヒトとは不可思議な種よ

そうしてミドガルズオルムの言葉を受けて、イゼルは冒険者と同じ「超える力」の持ち主だと告げます。はじめは幻のような情景に怯えていたそう。でも第七霊災の大寒波に襲われた故郷からドラヴァニアに逃れた先でフレースヴェルグに出会い、竜詩戦争の真実をみてしまったそうですよ。それで、融和のために戦ってるんだとか。

……うーん。つまりフレースヴェルグに、みた情景が真実かどうか、確認したってことかなあ?

だから幻が幻ではなくて、時折見える情景は過去の情景だとわかり、動き出したってことか。

うーん、そのエピソードを聞くと、うちの冒険者はいつから超える力が発動したんだろう、と思ってしまう。

やっぱり冒険の始め、リムサ・ロミンサに向かう船の中でみたアレかなあと思いつつ、冒険者としてイゼルに「そのために罪なき人を殺すのか?」といってみました。意地悪な言葉かもしれないけれど、皇都の様子を見たら言いたくなってしまう。やっぱりね。

わかっている、わかっているのだ……! イシュガルドの民がドラゴン族を憎むのは、彼ら自身に非がないことくらい……

眉をひそめて、苦しそうな様子でイゼルは答えます。あ、そうなんだ。でもさ、記憶違いじゃなかったらイゼル、あなた皇都襲撃の際、高笑いしてたよねーと思ってしまうわたし。ドラゴンの皇都襲撃によって戦えない人が傷つくって、あのときにすでに、さすがにわかっていたよね、とさらに追求したくなりましたが、ミドガルズオルムとイゼルは何やら通じ合ったように言葉をかわしています。

ふむ、どうやら共通認識があるのね。

そしてイゼルは、「犯した罪は、償うつもりだ」と言って、

私は、聖女でも救い主でもない罪人だ……。それでも、決して諦めはしない。因果を根本から断ち切り、融和をもたらしてみせる
私はすでに、私自身であるだけではなく、竜を愛した『シヴァ』でもあるのだから……

と続けて、冒険者の前から立ち去るのでした。

うーん、モヤモヤするなあ。

でも冒険者には何か、感じるところがあったんでしょうね。ミドガルズオルムを追求するでもなく、イゼルを追撃するでもなく、そのままアジトから外に出ていくのでした。

まあ、イゼルは悠々と立ち去ったわけですから、深追いはしないほうがいいですよね。

むう。

外に出ると、イシュガルドの兵士たちがいました。なんでも、冒険者の足取りを追って、ここまで来てくれたそう。発見されたアジトから異端者たちの執念を感じとって、アルトアレールさんは驚いています。

『氷の巫女』を取り逃したのは惜しいが、これは殊勲だぞ。奴らのアジトのひとつをツブしたのだからな

うーん。氷の巫女を確かに逃したけれど、そもそも彼女を捕まえようとしなかったのよね、冒険者。だからアルトアレールさんが褒めてくれると、微妙に後ろめたい。

でも事実をそのまま言うわけにはいかないんだよなあ。異端者と通じてると思われたら、厄介だもんね。

目の曇り、今は晴れ

とにかく異端者のアジトを突き止めたことを、レッドワルドさんに報告します。そうしたら、とーっても喜んでもらえました。うう、ごめんね。氷の巫女は逃げちゃったけれど、そもそも捕まえようと思わなかったの。

まあ、それでも充分な功績だったみたいです。

アルトアレールさんのお手伝いもここで終了。あとはレッドワルドさんたちデュランデル家の皆さんにお任せして、冒険者とアルトアレールさんは皇都に戻ってきたのですよ。

鎧姿からいつもの貴族らしい服装に着替えたアルトアレールさんに、冒険者はなぜか謝られます。

オルシュファンは、私の弟なのだ……腹違いのな……。実直な父が犯した『唯一の過ち』の結果だと人は云う。……だが父は、私生児を捨てず、騎士として育てた
もちろん、今は亡き私の母は、最後までオルシュファンの存在を認めようとはしなかった。その心が、私にも伝わっていたのだろう
だからこそ、私はオルシュファンを素直に受け入れられず、奴が推挙した貴殿のことも疑っていた。奴の目は曇っていると……

アルトアレールさん、サラッと重いことを白状してくれますね!!??

うーん、本人からではなくまわりからオルシュファンの生い立ちを知らされてしまった……。いいんだろうか。や、本人は「ああ、知られてしまったか」とあっけらかんと言い放ちそうな気もするけれど、でも本人がこれまで説明しなかったことなのに、と思ってしまう。

でもアルトアレールさんも悪気があったわけじゃないのよね。

ただ、彼の心情を打ち明けるために必要だから、話してくれただけ。だからまあ、微妙な気まずさはスルーして、今はアルトアレールさんの話を聞きます。

なんでもね、アルトアレールさんはキャンプ・リバーズミートで騎兵を救ったとき、彼を送り届けるという役目を選んだことを「楽な役目」だと思ったみたいなのですね。そうして、冒険者に単独での追撃という「辛い役目」を押し付けてしまった、と考えたみたい。

うーん。そういうわけではないと思うんだけどなあ。そもそも名家の後継者を単独で敵の追跡をさせるほうが冒険者としては気が重かったと思うし、それに冒険者が追跡したからこそイゼルの事情を聞けたんだと思う。

結果的に、適材適所という感じに収まっていたんじゃないかしらん。

でもアルトアレールさんの視点では、そう捉えてしまったのね。そして見事に役目を果たした冒険者を見て、曇っていたのは自分の目だと感じたと告げ、「ありがとう、良い経験になった」と言ってくれました。

うーん、もしかしてなんだけど、お父さんのエドモン・ド・フォルタン伯爵にいちばん似ている人は、このお兄さんなのかもしれないなあと思いました。さらりとお話いただいた過去と合わせて考えたらね、そう感じてしまうのですよ。

わたし自身はオルシュファンが大好きだし、とっても大きな恩も感じてる。オルシュファンはいい騎士だなあとも思ってます。だけどそういう個人的な感情をさておいて、腹違いの弟がいて、実のお母さんは亡くなるまでその弟を認めず、それなのに弟がイイ騎士として評価されているという事実は、なかなか重いものだと思います。

そりゃその弟にまつわるもの、父親も含めてすべてを否定したくなるよな、と思っちゃう。

でもアルトアレールさんにはそういうところは見当たらない。確かに冒険者を軽んじてたんだろうけれど、それはこの人の置かれた状況を考えたら、ある程度はしかたないんじゃないかなあ。ましてやここ、冒険者を厭う傾向のあるイシュガルドだもの。

それなのにこの程度で済むというのは。そして、その冒険者に対してここまで正直に、誠実でいてくれるというのはやっぱり、実直な人だよなあ、と思ってしまう。だからお兄さんに対する好感度はグイグイ育ったなあ。

というところで、今回の感想語りはおしまいにします。長文にお付き合いただき、ありがとうございました!

コメント

コメントする

目次