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わたしも歳をとったなあ、と感じました。
うん、アンジェリーク ルミナライズを遊んでいたんですよ。でも時々、あまい言葉や展開に「カー!」と叫びたくなるのです。
や、乙女心的には美味しいとわかってる。ちゃんと楽しんでいるのです。
それでもたまに「フッ。若いな」とグラスをかたむけたくなるような、珍妙な衝動に襲われるのですよ。中学生の時からネオロマンスは大好きなんだけど、わずかな照れが出るようになってしまった。
いやねえ。
そういえば公式ブログで、乙女ゲーム的なネタが書かれたことがありましたね。
このネタに、吹き出した記憶があります。開発・運営の人、乙女ゲーム知ってるんだーと思ったんだよなあ。
さてさて、アンミナの世界を楽しんだからこそ(まだ途中だけど)、エオルゼアが恋しくなりました。
というわけで、ここから先は、蒼天のイシュガルドメインクエスト感想語りです。Lvで言うなら54あたり。ネタバレ配慮の乏しい内容となっていますから、ご了承の上、続きをご覧くださいね。
よろしくお願いします!
フレースヴェルグによって、衝撃の事実を明かされた冒険者たちは呆然としています。
特にイゼルは衝撃が大きいよう。まあねえ。さすがにかける言葉が見つかりません。
でも唯一、エスティニアンが動き出します。
「さて、お前たちは、これからどうするつもりなんだ? 俺は、このまま東に向かうが……」
訝しんだアルフィノが訊ねると、エスティニアンはニーズヘッグの宮殿に向かうつもりだと言います。なぜなら、フレースヴェルグとの対話に失敗した今、皇都を救う方法は、ニーズヘッグを討つしかないからです。
フレースヴェルグが立ち去ってから、悲嘆に暮れていたイゼルが、それでも憤ったように言いますが、エスティニアンの態度に揺らぎはありません。
「いいや、ここでケリをつけてやるさ……。俺の手で、ニーズヘッグを殺す」
ここでアルフィノがイゼルとエスティニアンに割って入ります。フレースヴェルグの絶大な力を感じ取ったからこそ、ニーズヘッグを倒すことに対しての勝算はあるのかと訊ねるんですよ。
ここのエスティニアンのセリフ、実は冒険者のクエスト状況によって変わります。
わたしはジョブクエスト「蒼の竜騎士」をクリアしているから、こういうセリフが出てきましたが、クリアしてなかったら、他のセリフが出るみたい。小さな違いですが、気になるかたはシナリオブックをチェックですよー。あるいは、愛用の紀行録です、ええ。クエスト状況を反映するのチェックを外したら、他のセリフが見えるはず。
個人的には、竜の眼を使って竜を倒す、という図式に引っ掛かりを抱きました。残念ながら、倫理的な意味ではなく、なにか落とし穴があるんじゃないかという意味での警戒が働いていたんですよね。
ほら、カヌ・エ・センナさまだって忠告してくれたじゃないですか。
そもそも、本体から抉り取ってもまだ、そんなに力を放っているなら、ニーズヘッグと竜の眼を近づけただけで、やばい展開になるんじゃない? と、これまでに読んできたオカルト漫画の展開を思い出して、警戒したんですよー。磁石のように惹きつけあって、ニーズヘッグが完全体になるとかー。なんかありそうで怖いとも思ったなあ。
だから、アルフィノの言葉に、ちょっと言葉を失いました。そ、そかー。そうだよね。そういう想いを抱くべきだったよね。人間の罪深さを思い知ったばかりだというのに。ニーズヘッグを倒せば、フレースヴェルグはきっと、ますます人間への失意を深めるだろうに、そんな状況への感想なんて、全然思いつかなかったよ。人間失格??
あくまでもエスティニアンは毅然と言います。
「歴史とは、そういうものだ。そして、それは人も同じ……。俺の手が竜の血に染まろうとも、俺は今、やれることをやる」
対照的に、イゼルは激しく嘆いています。
うん、いえ、えーと。
前回の記事で、イゼルに対してちょっと辛辣な想いを書いてしまったけれど、心配になるほどの嘆きようだなあ。冒険者も同様だったらしく、イゼルを気にかけるんですが、エスティニアンは「放っておけ」と言います。
「貫く意志の槍が折れた奴に、もはや用はない」
エスティニアンらしい辛辣さですよね。せっかくここまで旅を続けてきた仲間にいう言葉か、と思ったときもあったけれど、エスティニアンはこうも言ってるんですよ。「今のそいつに」何を話しても無駄だ、とね。
確かに、いまは自分の感情でいっぱいいっぱいなんだもの、イゼル。
このときは、イゼルが感情の整理をつけるまで、放置するしかないんじゃないかなあ、とわたしも思い直しました。ましてや、ニーズヘッグを討つための旅に同行しろ、なんていえない。これ以上罪を重ねる手伝いをしろとは、到底ね。
だから冒険者たちはエスティニアンに従って、ニーズヘッグの宮殿へと向かうのですよ。途中、ドラゴン族の妨害が何度かありましたが、やがて、ニーズヘッグの竜の巣がある場所にたどり着きます。
なんか、禍々しい感じがしますよね。や、禍々しいとは偏見でしょうか。
冒険者たちによって、ティオマンを討たれたからか、ニーズヘッグは暴風をめぐらせて、巣を覆っているそうです。でね、アルフィノがかつての嵐神「ガルーダ」の風壁を突破したときを持ち出すのですよ。
あー、ありましたねえ。
かなりむかしに思えるけれど、あれって、新生エオルゼアでの出来事だから、冒険者たちにとって最近の出来事になるんだろうなあ。あれからこの時までの出来事を振り返ると、本当に冒険者は濃密な人生を送ってるなーと思います。
でね、ニーズヘッグの見張りをエスティニアンに任せて、冒険者とアルフィノは皇都に戻ってきます。
ガルーダのときと同じように、シドに協力を仰ぐためです。エマネランの手伝いをしていたときに、シドは飛空艇関連の手伝いをしていたとあるから、皇都にいるはず。イシュガルドの情報通、エマネランに確認したところ、イシュガルド・ランディングに「ガーロンド・アイアンワークス」の社員が常駐していると教えてもらえました。
だからイシュガルド・ランディングに向かったところ、シドがいたんですよ!
やー、いつもいつもすまないねえ。
アルフィノの事情説明を受けて、シドはガルーダのときとは違う、今回での問題点を指摘します。
つまり、エンタープライズだと小回りが効かないから、自在に空を飛び回るドラゴン族に接近されたら、かなり悲惨な事態になる、という問題点ですね。
それでもアルフィノが食い下がると、「うってつけの秘密兵器があるんだよ」とシドが教えてくれました。
それがこの、マナカッターです!
なんでもこれは、ウェッジとビッグスが開発したものらしいですよ。一時的にシドの元を離れ、タイニーブロンコの後釜として、この新型飛空艇の試作を試みていたようです。
そういえば、それっぽいことを話していましたね。ええと、クリスタルタワーのクエストのときだったかなあ。「俺たちにその素材が必要なんだ、譲ってくれ!」とかなんとか言っていたような記憶があります。
そうか、あれからも二人は頑張ってたんですねえ。
二人が成し遂げたこと、作り出したものに対し、シドも誇らしそう。
尊敬する親方にこうまで言われたら、きっとウェッジもビックスも最高に嬉しかったでしょうねえ。
いいな、この3人の関係。
ちょっとほのぼのしていると、そこにタタルさんが走り込んできました。ずいぶん、あわてた様子です。
なぜ、リンクパールを使わなかったんだろう、という疑問が芽生えましたが、事情があったんでしょうかね。たとえばこのスカイスチール機工房はリンクパールが通じにくい場所だとか、そういう感じの。
タタルさんの様子から、緊急事態発生だと読み取ったシドたちに、マナカッターの調整を任せて、冒険者たちはタタルさんの話を聞くことになります。
にしても忙しいな! 今度はウルダハに飛ぶことになるのかー!
タタルさんのお話は、砂の家で療養中のラウバーン局長からの相談でした。なんでも、ナナモ陛下の行方につながる情報が入ってきたらしいのです。だから冒険者はアルフィノと共に、砂の家に向かいます。
そこにはすっかり回復した様子のラウバーン局長とピピン、パパシャンにユウギリさんがいました。
なんでも、あのデュララ女史から、最近、大量の錬金薬が王宮に持ち込まれたという報告があったそうです。調べてみたところ、その錬金薬の出所は、フロンデール薬学院だったとか。
その錬金薬は昏睡状態にある患者の肉体を保つ作用があるんですって。
だからやっぱり、ナナモ陛下は昏睡状態になって王宮のどこかで眠っているのだろうと推測を立てたラウバーン局長たちは、次にナナモ陛下を起こすために、どうやって昏睡状態になったのか、知っているだろう人物、あの実行犯の侍女の行方を探していたのだそうです。
で、その侍女がシルバーバザーに戻っていることを、ようやく突き止めたから、もしもの事態を考えて、冒険者たちを戦力として当てにしたというわけですね。シルバーバザーに向かった冒険者たちは、三件ほど聞き取りをして、その侍女、メリエルを発見するのです、が。
わたし、このとき、なんとな〜く、メリエルさんを庇いたくなりました。
だってそのくらい、他のみんなの圧が強いんだもの。いや、わかるよ!? ナナモさまに昏睡毒を飲ませた実行犯なんだから、厳しい態度になるのはわかる。でもさ、相手は戦えない女性で、おそらくは、ダニエル少年に聞き取りしたときの証言を思い出すならば、失意に沈んで故郷に帰ってきた御仁です。そんなお人を、そこまで追い詰めるのはどうよ、と思ったのです。
ましてや、拳どんをしたラウバーン局長が、本当に迫力あったからねえ。
ただ、さいわいにも、ここにロロリトさんが現れました。
冒険者たちがシルバーバザーで聞き取りをしているとき、デュララ女史が「あのかたに連絡を」とか言ってましたが、つまりその「あのかた」とやらは、ロロリトさんだったわけですね。
ロロリトさん側からの事情説明が始まります。
まあ、ことの真相は、デュララ女史が話した通りの内容でした。
ただ、ロロリトさんらしいというのか、余計な、こちらの神経にちょいちょい触れることを言ってくるんですよね。
アルフィノにもラウバーン局長にとっても、感情を揺さぶられる発言です。
まあ、この老練な政治家がどういう人間なのか、よくわかる一幕だから、今後への教訓にできますよね。もっと突っ込んでいいのなら、ここまで、そちら側の事情を話してくれたことにも、ちょっと驚きです。イルベルド氏が暴走し始めたようですし、ロロリトさん自身にも、ちょーっとした反省点があったのかしら。いやないな。
とにかく、ロロリトさんは言うのですよ。「この辺りで手打ちにしようではないか」と。
ラウバーン局長は当然、反発します。でもデュララ女史がそんなラウバーン局長をたしなめるのですね。
まあ、確かに。
普通に考えて、あれ、殺人ですものね。それも国家の要人を殺害したわけだから、それなりの罪に問われるべき状況ではあるのよね。でもそうはならないから、ファンタジー世界おっとろしいな、とも思いました。
ここで、ロロリトさんは、和解の証として、ナナモ陛下を目覚めさせる秘薬を差し出してきました。ラウバーン局長はロロリトさんの、ナナモ陛下への忠誠心を確認して、一行は王宮に向かいます。
ここでね、侍女だったメリエルさんも王宮に向かってるんですけど、えーっ!? と驚きました。
だって彼女、テレジ・アデレジとロロリトさんに利用された人でしょ? や、買収にのっかったところは問題だけど、でも、主犯格が罰せられないのに、彼女は拘束されるの? と思ってしまったのですよ。
うーん、でもシルバーバザーに戻ってから気落ちしていたようだし、ナナモ陛下には信頼されていたようだし、罰せられたいという気持ちもあったのかもしれません。彼女の今後がちょいと気になってます。
そして、ナナモ陛下は無事に目を覚ましました!
本当にラウバーン局長が嬉しそうで、また、ナナモ陛下がちゃんと生きて、動いている姿にじぃんときました。
や、もう、あのときはねえ。
当時。新生エオルゼアが終わってから、蒼天のイシュガルドが発売されてこの展開になるまで、いろんな情報が飛び交った記憶があります。ただ、世界設定についてお詳しいかたは、この真相に気づいてらっしゃってたから、さすがだなあと感じましたね。
わたしはー、素直にナナモ陛下が死んじゃったと思って、でもいろんな推測に余計な期待を抱かないように自分を戒めた結果、しょんぼりしてました。蒼天のイシュガルドのオープニングムービーを見て、己の力不足を痛感している光の戦士の姿にうんうん、うなずいておりましたよ。
晴れ晴れとした表情で、ラウバーン局長は、冒険者たちにナナモ様が目を覚ましたことを教えてくれました。
ただ、ナナモさまはまた、王政の廃止について動き出すだろうとラウバーン局長がいいますが、今度は、ラウバーン局長もナナモさまとじっくり話し合うと言っています。でも、ロロリトさんが言葉を挟むんですよね。
「陛下の御心の真摯さは、ワシとてわかっておる……しかし、ウルダハの紋章にあるとおり、必要なのは拮抗なのだ。そこにこそ商機があり、生きる道もある」
うーん。だとしたら、ウルダハの統治者って絶妙な調整力を求められるんだなあ、と、改めてナナモさまの置かれた立場の厳しさを想像しているうちにも、ロロリトさんの言葉はさらに続きます。
「ましてや、ガレマール帝国の動きが不穏な今、国の在り方を変えようなど、無謀にも程があるからな」
意味深な言葉にアルフィノが突っ込むと、ガレマール帝国が飛空戦艦「アグリウス」の後継艦が完成したという情報を教えてくれました。だからガレマール帝国の新皇帝も動き出すだろうから、帝国の脅威に対抗するための体制を固めなければならないとロロリトさんは考えているようですね。
このあたりの後日談は、蒼天秘話で読むことができます。
とにかく、ウルダハの情勢は落ち着きました。
冒険者とアルフィノは、香煙の間から出て、話し合います。するとアルフィノが言うんですね。
「私は、クリスタルブレイヴを解体しようと思う」
おおう。
「私の理念や、君の信念に対して、純粋に賛同してくれた者もいる。彼らのように恭順の意思がある者たちとは、今後の身の振り方を含めて、共に考えていきたい」
今回、つよニューを遊んでいて、このときの冒険者の表情に新鮮な想いをいたしました。
アルフィノの心情を、強く思い遣った表情を浮かべてるのですよ。
心配そうな表情。
以前もこういう表情を浮かべていたのかしら? 当時の記憶はこのあたりになると曖昧です。だけど、この場面で冒険者のなかの、アルフィノがどういう存在なのか、わかる気がしますね。
でも、アルフィノがいい表情を浮かべるようになったから、冒険者もきっと安心しただろうな!
宣言したアルフィノはさっそく動き出します。石の家に信頼できるメンバーが残っていると知ったアルフィノは、さっそくモードゥナに向かって、解散を伝えるといいます。けじめをつけようというのですね。
だから冒険者も一緒にモードゥナに向かうのですが、このとき、モードゥナにいる隊員に話しかけると、こんな発言を聞くことができます。
おーほっほ。あなた、こちらが追われてたときには、ずいぶんいきった発言をしてくれたわよねえ?
と思ってしまいましたが、そういうの、表に出すのはカッコ悪いから、うちの子はきっと、平静な表情でスルーしてると思います。でもなかのわたしは小物だからここにも書いちゃった!!
石の家に入りますと、隊員服から私服に着替えたみんながいます。
なつかしー服だなあ。もっとLVが低い人の装備じゃないっけ、それ。
このときの流れが好きです。
アルフィノに対して、よかったねえ、と語りかけたくなるし、恭順を誓ってくれているクリスタルブレイヴ隊員の雄々しさに惚れ惚れする。
みんなね、アルフィノがクリスタルブレイブの解散を伝えにきたんだって、予想してたみたいですよ。でもみんな、それでもアルフィノについていくって決めていたそうです。
繰り返しになりますが、よかったねえ、アルフィノ。
アルフィノが打ち明けてくれるには、生前、ルイゾワのじっちゃんが話してくれたことがあるそうです。
「もっとも辛い時に、共に歩んでくれるものこそ、真の友だと」
「私は、こんなにも多くの友を持っていたのだな……」
「……私は、彼らの信頼に値する男になりたい。そのためには、前へと歩み続けなくては……」
ここで、この蒼天のイシュガルドは、アルフィノの成長物語でもあるんだなあと感じました。
これまで理想に生きていたアルフィノが、自分のなりたい姿という、ある意味での私心を芽生えさせたというか。
そんなアルフィノを、冒険者は見守る立ち位置になるのかもしれません。
……。あれ、黄金のレガシーでの、ラマチの成長を見守る立ち位置とちょいと似てる??
と、思いがけないことに気づきながら、今回の感想語りを終えようと思います。
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました〜!!
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