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ふははは!
1時間縛りプレイをしていると、ストレスが増えて食欲も増えて、ついでに体重も増えます。だから昨日は、思いっきりエオルゼアで遊んでやったんだ、わ〜い!
サブキャラちゃんの冒険を進めましたよ、ドンドコと。
そろそろ蒼天のイシュガルドに入るかな〜。
そうしたら感想をブログに書いてもいいかもしれない、と思いつつ、今日は錬金術師のクエスト感想を書きます。暁月のフィナーレまで遊んだ中の人が語る感想です。ネタバレ配慮の乏しい記事となっていますから、ご了承の上、続きをご覧ください。よろしくお願いします。
錬金術師を育てていると、ギルドマスターの奔放なところが目に入ります。
ギルドマスターの仕事もしたくないから、助手と見込んだ冒険者にあれこれと作らせる人なんです。でも結果的にそれが、冒険者の成長に繋がるんだから、他人の短所も悪いところばかりではないよなあ、と思ってしまったり。
そのうち、ギルドマスターがなぜ、そこまで錬金術にのめり込んでいるのか、理由がわかってきます。
それは五年前に失った恋人を救うため。
死者の蘇生という究極の錬金術を完成させるために、ギルドマスターは研究に没頭しているのでした。LV45のクエストで明らかになるその目的に、わたしは「えー」と驚きました。大丈夫なの? と心配にもなりました。
だってさ、わたしたちが生きるリアルゼアでは、死者の蘇生って失敗すると決まってるじゃないですか。ゾンビになったり。死者の蘇生の顛末は、B級映画に描かれるような有様じゃないですか。
だけど、ここはエオルゼアでギルドマスターは本気。
だからリアルゼアとは違う顛末になるのかもしれない。そう思いながらも、いざとなったら冒険者としての役割を果たすことになるのかなあと思いながら、錬金術師を育て続け、LV50になった時、ついにギルドマスターは究極の錬金術を完成させるのですよ。そして冒険者が必要なアイテムを用意して、いよいよ死者の蘇生に取り組みます。
ところがそこに、亡き恋人の妹さんが現れるのですね。
少し前のクエストにも登場した妹さんは、恋人を亡くしてから研究に没頭するギルドマスターを嘆いていました。だからこの時に現れた妹さんは、「姉さんの体を返して」と告げます。
「究極の錬金術は完成した。今度こそ完璧だ。ナージャは今に、死の暗闇から蘇る!」
「無理よ。あなたもわかっているでしょう? 命を創るのは神の御技、錬金術にできることじゃない」
いやきっと、神様にだってできないんじゃないかなーとこの世界から立ち去った十二神たちを思い出しているうちに、頑ななギルドマスターに苛立った妹さんが強引にやめさせようとするのです、が。
「だめ……喧嘩しちゃだめよ……ふたりとも……」
なんと究極の錬金術が成功したのです!!
これには、妹さんもびっくり。わたしだってびっくりしましたよ。まさかのハッピーエンド!?と思いましたもん。
少し前まではぴくりとも動かなかった恋人さんが目を開き、ギルドマスターを見つめます。とても優しい、温かな様子で、生前もそうだったんだろうなあと感じさせるほど、とても魅力的です。
ああ、この恋人さんは自分が死んだってこと、覚えてないというか、わかってないんですね。そうと察したギルドマスターは、言葉を選びながら、恋人さんに語りかけます。
「大事な……とても大事な研究をしていた。だが、もういい。いいんだ。私はただ、ずっと君に謝りたかった……」
「もっと、君のためにできることがあったはずなのに……すまない。君を、幸せにできなかった」
そうだったのか、とわたしは思いました。
助手として近いところにいたけれど。ギルドマスターの研究を手伝いはしていたけれど、ギルドマスターが心に秘めていたこの想いまでは気づかなかったなあ、と感じました。妹さんと同じくね。
人間って時々もどかしいですね。
正直なところを言うと、妹さんの反応に納得はしてたんですよ。言動を見ていたら、ギルドマスターは人として大切な想いを捨て去って研究に没頭しているように見える。ただ、助手として、最後の一線までは捨て去ってないと信じたいからこそ、研究に協力をしていたんですよ。……選択肢がなかったというメタな理由もありますけれどー。
けれど、ギルドマスターの根本的な想い、彼を動かしていた想いは、素朴な、誰もが持つ後悔だったとは、そばにいても誰も気づかなかったなあと感じたんです。
……きっと恋人さんなら、気付いていたんでしょうけれどね。
「……馬鹿ね。私は、そんな貴方を愛しているのよ」
恋人さんはそう言いました。
過去形ではなく、いまなお続く、温かな想いを告げて。
恋人さんは消えてしまったのです。
この現象は、錬金術的に説明できることではあるんでしょうが、ギルドマスターは言いました。
「いや……消したんだ。私の後悔を。彼女の存在は、この命ある限り、消えはしない……」
消えてしまった現象は、恋人さんの意思だと、そう言うのですね。らしくないなあ、とも感じましたが、きっとこれが、本来のギルドマスターらしい言葉なんでしょう。恋人さんが愛し、妹さんが慕った、本来の彼らしい言葉。
ギルドマスターはずっと、彼のままであったのかもしれません。
ただ、心を占める後悔に必死だっただけで。
錬金術の媒体として使った杖を、消えてしまった恋人さんの代わりに妹さんに返し、ギルドマスターは言います。
「私も今晩は、……久方ぶりに、ゆっくりと眠ろう」
その言葉で、わかりました。ギルドマスターは決して、人としての筋を違えるような人じゃないんだなあ、と。とても大切に想った存在を失っても、その事実を真っ向から受け止め、人として生き続ける。命のあるかぎり。
そんな道を違える人じゃないんだ、と。
まあ、だからと言ってこの人が変わることはありませんけれどね。受付の人に確認したら、相変わらず仕事は気まぐれだし、夜中まで実験をしてはよく居眠りをしてるそうです。
「終末とやらに立ち向かって行ったのは、誰でもない、私の優秀な助手であるお前ではないか。ならば、覆せぬ不可能などありはしないな!」
けれど、暁月後に会いにいった冒険者に向かって、こんなことを言うギルドマスターなんです。
欠点は多くあれど、馬鹿なところもあるけれど。それでも多くの人が敬意を持たずにいられない人なのでした。
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