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新しいパッチ6.5が実装されるということは、新生祭が終わるということ。
だからいまのうちに堪能しておこうと考えて、新生祭のレターや花火を楽しんでいます。そしてもちろん、サブキャラちゃん達でクエストを受注させようとしたのです。
でも公式ブログを読んだところ、こちらのナナンジ氏から受注できるサブクエスト「時代の終焉を綴る」は新生祭が終了した後でも受注進行が可能であるとか。
よかったあ。実はまだ「究極幻想アルテマウェポン」がコンプリートしてないサブキャラくんもいるのですよ。だからこのクエストを受注できてなくて、新生祭が終わった後に遊べたらなあと思っていたのです。焦らなくてもいいのなら、安心です。
まあ、でもメインキャラであるモニカではもうクエストをクリアしていますからね。だからこれま書きそびれていた、クエストの感想を書こうと思います。ネタバレ配慮のない内容となりますから、ご了承の上、続きをご覧ください。
不滅隊:作戦本部近くにいるララフェル族のナナンジは賢人ルイゾワの伝記を綴ろうとしており、そのための協力を冒険者に求めてきました。その前に東ザナラーンのキャンプ・ドライボーンに向かった理由は、と申しますと。
「僕の故郷はカルテノー平原の近くにあった小さな村でね……霊災で焼けてしまって、両親や友人がここで眠っているんだ」
まさかの理由に、わたしは言葉を失いました。
カルテノー平原は知っています。五年前にカルテノー平原の戦いが繰り広げられ、第七霊災後にはオメガが発見された場所ですね。カルテノー平原と古代アラグ文明の遺跡の領有を巡って、三国は対立してると聞いたことがあります。
だからなんとなく、カルテノー平原には人がいないものだと思い込んでいたんですよ。でも霊災前には小さな村があったのですね。じゃあ、今でも立ち入りはできないのかなあと考えているうちに、ナナンジ氏の言葉は続きます。
「霊災の到来を予見したシャーレアンの賢人のおかげで、破滅の運命は避けられ、エオルゼアは救済された。これからは第七星暦の時代だって」
「でも、僕はこうした見解に違和感を覚えてしまう。故郷は焼け大勢が死んだのに、『救済された』ってなんだろう……ってね」
そう、ですよね。
たぶんそう言った人に悪気なんてものはなくて、むしろ希望に溢れてそう言ったんだろうと想像できるのですが、でも中にはナナンジ氏と同じように感じている人はいると思うんですよ。しかし、わたしはこれまでの冒険で、そういう人たちがいるってこと、想像もしなかったなあ。うむ、相変わらずこの世界の物語は思いがけない方向から進んでくれますことよ。
「だから僕は、賢人ルイゾワという人のことを調べて、彼がどうしてエオルゼアを救ったと言われてるのか知りたいんだ。それを書き記すことで、気持ちに区切りをつけたいんだよ」
なるほどなあ。ルイゾワじーちゃんの伝記を書きたいという理由は、そういう理由からでしたか。
けれど、とわたしは思いました。大迷宮バハムートをクリアしている冒険者だから、ルイゾワじいちゃんの真相を知っているけれど、あれは確か秘密にすると双子達と誓ったんだよなあ、と。だからその点を口出しする展開にならなければいいけれど、と考えながら、ナナンジ氏の取材に付き合うこととなったのですよ。
わたしはレガシープレイヤーではないから、第七霊災の詳細を知りません。ただ、レガシープレイヤーさんが綴るブログを読んだことがあって、それでいろんなことがあったんだと察している程度です。
正直に言えば、「わたしもその場にいたかったー!」という気持ちもあるんですけれどね。や、評判は悪い根性版FF14ですが、でもいまのエオルゼアに繋がる物語をその場で体験したかったという気持ちは、いまが楽しければ楽しいほど芽生えてしまうのですよ。あのとき遊んでいれば、という後悔は、ずっと残るだろうなあ。
とにかくナナンジ氏によってわかりやすく、エオルゼアで広まっている第七霊災前後の出来事が語られました。その中でルイゾワじいちゃんが何をしていたのかということも、語られます。
活動的なじいちゃんだよねえ、と思います。や、秘密結社を創設したこともそうだけどさ、三国にグランドカンパニーを作らせるなんて、どんなお話をしたの、と思う。当時の人々はどう思ったんだろうか。霊災が訪れることを信じられない人からの反発もあったんじゃないだろうか。そう思うと、苦労しただろうなルイゾワじいちゃん、と思います。
でね、ナナンジ氏はルイゾワじいちゃんを知る三名から取材をするのですよ。
わたしは知らなかったのですけれど、この時に登場した関係者さん達は、根性版FF14にも登場していた人たちなんですね。X(旧Twitter)で当時の画像が流れてきて、わたしは「ワオ」と驚きました。このクエスト、レガシープレイヤーさんだったら余計に嬉しかったのではないかしら?
相変わらず、いろんなところに優しい開発・運営チームだなあと考えたわたしはというと、ル・アシャ大甲佐がここで登場する事実にびっくりしましたね。いつも何気なく黒渦団の本部にいる彼女からまさか、この取材で話を聞くことになるとは。世界設定本にてル・アシャはカルテノー平原の戦いに従軍しているとあるから、不思議はないのだけど、でもまさかの登場でした。
当時の話を聞くことで、わたしもだいぶスッキリしましたよ。なるほど、そういうエピソードがあったのね、って。ナナンジ氏からどう思ったと訊ねられた時には、「大変そうだと思った」を選びました。うーん、コミュ能力低めなわたしにはできそうにない偉業だと思いましたね。たくさんの人に話しかけるなんて怖気付いちゃうよ、わたし。
そしてナナンジ氏は、ルイゾワじいちゃんの真意を知りたくてたまらんようです。
「『助けられる人が目の前にいるときに、我が身を案じて助けぬというのは怠惰というもの』とは言っても、自分が命を落としちゃ仕方ないじゃないか」
まあ、確かに。
うちの冒険者は実際に、大迷宮バハムートをクリアしているからルイゾワじいちゃんを知っています。だからなんとなく「じいちゃんはねー」という気持ちはあるのだけど、明晰には語れない。語ってはいけない。だから疑問を抱くナナンジ氏に答えることもできない。
もどかしいなあと感じていると、バデロンさんがカルテノーにてルイゾワじいちゃんを護衛した人を知っている、と教えてくれました。まさかの助力です。ナナンジ氏と冒険者はさっそく、その護衛をしていた人に会うためにモラビー造船廠に向かうのでした。
会えたこの人物によって、カルテノーの戦いで起きた出来事とルイゾワじいちゃんの「最期」が語られました。
この人物は、あの惨状を目にしてもルイゾワじいちゃんを守ろうとしてくれたのですよ。でも。
「人そのものが灯であり、人が己の意思で切り開く未来こそ希望。わしはひとつでも多くの希望を残したい。ゆえにどうか諦めず、生きるためにこそ足掻いてほしい」
じいちゃああん……!!
わたしはここで込み上げるものを感じました。いやね、歳をとると涙もろくて。
でもねえ、あの惨状(新生のオープニングムービーで見ました)を前にして、そう言える人ってなかなかいないと思うの。同時に、護衛の人を逃したおじいちゃんを待っていただろう双子達を思い出して、おじいちゃんだって大切な希望なのにという気持ちも出てきて、ぐちゃぐちゃになります。
や、本当にルヴェユール家の人たちはこちらの情緒をギッタンギッタンにしてくれるというかー。
改めて大迷宮バハムートのカットシーンも見たくなりましたよ。つか、見ましたよわたし! クリアしてないかた、挑んだほうがいいです。重厚なエピソードが語られるから!!
このときを見てしまったオルンさんは、たまらない気持ちだったでしょうね。
逃げろと言われ、どんな想いをしてでも生き残ろうと覚悟を決めた。でもその覚悟とは別のところで、やっぱり心は揺れ動く。だからこそオルンさんは第七霊災のあと、冒険者として活動を開始したんだろうなあと想像しちゃいました。
わっかんないですけれどね。
でもオルンさんにルイゾワじいちゃんの生き様は間違いなく影響を与えてるんだろうなあと思っていると、ナナンジ氏は言いました。
うん、わたしもそう思います。
救世主なんて、そんな都合のいい存在はいないだと思います。優れているから、とか、意思があるから、とかそういう理由で救世主を押し付けられる存在なんて、どこにもいない。
冒険者だって英雄になったけれど、それはたまたま、巡り合わせによって英雄にたどり着いたんだと思う。
自分の身の回りに降りかかった困難を、自分の人生をまっとうするために攻略した結果が、英雄なんだから。じいちゃんだってかわいい孫や誇り高い息子、息子の賢い嫁がいて、彼らを大切に想いながら懸命だっただけなんだから。
そんなことをね、考えちゃいましたよ。
ナナンジ氏はこれからルイゾワじいちゃんの伝記を書くようですが、その伝記、わたしも読みたいなー。どこかに収蔵されないものだろうか。クリックしたら書籍のプロローグあたりを読めるような展開にならないだろうか。
うーん。冒険者はこれから新大陸に旅立つから本を読む余裕はないかしら??(気が早い)
でもでも、ルイゾワじいちゃんの家族にはその伝記、進呈されるよねとも考えて、期待してしまう。きっとご家族にとっても嬉しい一冊になってくれると思うのよ。
そういう幕間を想像して、わたしはにっこりしました。
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