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サブキャラちゃんの育成はどんどこ進み、呪術士がLV30になりました!
いま、メインキャラでは黒魔道士を出す時が多いから、このLV帯の技の少なさには戸惑います。そういえばこの技はLV52で覚えたんだっけか。という具合に、指が動いてしまってから、発動しない技にあわてたり。
ちなみにわたしは、クロスホットバーの配置を、メインキャラと同じにしています。うん、いつもと同じじゃないと動かしにくいんですね。だからサブキャラちゃんが技を覚えるたび、ジョブを覚えるたび、ぽちぽちと設定し直すことがとても面倒。うー、この辺り、もっと便利にできないかなあ?
ともあれ、呪術士クラスクエストの感想を語ろうと思います。ここから先は、ネタバレ配慮が乏しい内容となっていますから、ご了承の上、続きをご覧ください。よろしくお願いします。
呪術師ギルドで冒険者を指導してくる人物は、なかなか個性の強い人物が集まっています。
ただ、似たような名前だから覚えにくいなあ、というところが正直な本音です。受付のヤヤケ嬢が混乱してましたが、わかるー、という気持ちになりますね。せめてギルドマスターの名前くらいは覚えようと思うんですけれど、……やっぱり混乱するのよ。フツーによく似た兄弟なのに、さらに似た名前をつけるってどういうこと! と騒ぎたくなりますが、まあ、親の気持ちはわかる。むしろ、そんなに似た名前をよくぞ思いついたな、と感じるところでもありますよ。
ともあれ、五兄弟に言われるまま、魔物を倒す試練をこなして呪術士レベルを育てていました。するとLV5のクエストでは、クエスト中に、新しいララフェルが登場するんですよね。
それがこの子、ココブシ。なんでも五兄弟の弟なのだそうですが、一人だけ魔力量、エーテル量が少ないから呪術士になることを諦めるように言って聞かせ、錬金術師ギルドに入れたそうなんですが、「魔力増幅薬」の研究に没頭しているようです。
うーん。
生まれ持った素質だから諦めるしかないんですけれどもさ、諦めきれない気持ちはわかるような気もします。だって大好きなお兄ちゃんたちは呪術士ギルドの重鎮だもの。他に呪術士の才能がない兄弟が一人でもいたら変わっていたでしょうけれど、他の兄弟がそろって呪術士になってるのに、一人だけ錬金術師になってるというのは、なかなか孤独ですよね。
おまけに、兄さんたちが下手を打っている感じがします。まあ、諦めきれないココブシくんを持て余してるんだろうな、嫌われたくないんだろうな、という事情がわかる気がするんですけれど、ココブシに呪術を教えると言いながら教えないという方法は、ちょっと遠回しですよね。とうとう、ココブシくんは兄たちを詰りながら泣き去ってしまいました。
うーん。冒険者は悪くないはずなのに、なんだこの込み上げる罪悪感は。
LV15になった冒険者は、またもや試練を与えられました。呪われた遺物「モルモーの壺」を破壊するという内容です。
……や、LV10で五兄弟がちゃっかり自分のものにしたエーテルの件で、怒り狂ってる商人たちを泣き落とす、という試練もあったわけなんですけれど、それは割愛いたしまして。
とにかく剣術士クエストにも登場した「アラクラン」を討伐するための場に、ココブシくんが現れたのですね。なんでも、冒険者に与えられた試練をココブシが手伝えば、五兄弟もココブシくんを認めてくれるだろう、という考えらしいのですが。
そうかなー?
と、わたしは画面のこちら側で首を傾げていました。なんか、この子、方向性を間違えてる気がするー。むしろ怒られるだけなんじゃね、と思っているうちに、物語は進んでいき、ココブシくんは開けてはいけない壺の蓋を開けるのでした。
あんたなんばしょっとねー!!
と思わず、叫んじゃいましたよ。そんな、あからさまに怪しいものの蓋を開けるなんて、やっちゃダメでしょー!? モルモーの甘言にその気になったんだな、と、わかりましたが、だからと言ってそんな胡散臭い妖異の言葉に惑わされてどーする!
まあ、モルモーの壺は破壊できるんですが。……画面のこちら側にいるわたしたちなら気づきます。あーあ、やっちまったな。手遅れだな、と。ココブシくん、モルモーに憑依されちゃったなあ、と、ため息をこぼしました。
なんでも、呪術士の魔力を奪い、殺してしまう魔力強盗が現れているようです。だから呪術士ギルドに現れた冒険者はギルドマスターから心配されるんですが、画面のこちら側にいるわたしは、ぴーんときました。
これ、ココブシくんの仕業だな……? と。
あああ、なのにココブシくんと協力し合わなくちゃいけない! いやあああ、冒険者がココブシくんに狙われてるーという状況にもなりましたが、ギルドマスターが間一髪、冒険者を助けてくれました。
うん、やっぱりココブシくんは妖異・モルモーに憑依されていたんですよ……。
モルモーはココブシくんごとモルモーを倒さなかったギルドマスターを嘲笑い、魔力を集める理由はココブシくんの望みでもあるのだ、と言いました。さすが妖異。痛いところつくわ。
たくさんの人を死なせる結果をよしとするわけがないでしょう、と言い返したいところではあるんですが、あの子、お兄さんたちに自分を認めさせるために、冒険者の試練を手伝おうとした子だからなあ……。
それ、一見したところ善意の行動に見えますが、自分の欲望を叶えるために冒険者の試練の横入りをしたとも言えるわけで、いやいや、憑依している妖異の言葉なんかに惑わされちゃダメよわたし、と言い聞かせました。
そうしてLV25になったときにはモルモーに関する情報を集め、今まで呪術士ギルドが避けてきた厳しい試練を乗り越えました。でね、LV30になったとき、ココブシくんの目撃情報が見つかったのです。
そうして駆けつけたところ、モルモーは呪術士から魔力を集めているところでした。
一緒に駆けつけていたギルドマスターがモルモーに語りかけました。一般的な呪術士ではなくギルドマスターの自分から魔力を取ればいい。自分の魔力量は豊富だからすぐに復活できるぞ、と。
もちろんそれは考えあっての行動です。モルモーをいったん復活させることによって、ココブシくんの体から引き離した後、五兄弟と冒険者とでモルモーを討伐しよう、という作戦なのです。
事実、モルモーは復活しました。集められてた女性たちが霧散していくところを痛ましく思っている間に、本来の姿を取り戻したモルモーを見たわたしが思ったこと。
「あ、LV28ダンジョンのメイドさんと同じ妖異だ」
だから、余裕で勝てるんじゃね? と思ってしまいましたね。いやいや、ネタ的感想に陥ってしまって、申し訳ありません。でも正直に、こんな妖異に負けるはずがないわーと感じ、イベントバトルに突入したのです。結論、もちろん勝ちました。
ココブシくんも無事に取り戻せたのです。
ただ、この作戦のためにモルモーに魔力、エーテルを奪われてしまったギルドマスターはぶっ倒れたまま意識を取り戻せません。まさにギリギリの、危険な状態にありました。
でも!
ココブシくんが研究していた魔力増幅薬があります。これを飲ませれば、ギルドマスターのわずかに残ったエーテルが増幅されて意識を取り戻せるはず、なのです。その考えは正しく、ギルドマスターは意識を取り戻し、冒険者たちは呪術士ギルドの勝利を噛み締めたのでした……。
仲良く帰っていくココブシくんたち六兄弟の姿を見て、ほのぼのとしました。危ういとも思われていた兄弟間の絆が再び結ばれたことをとても喜ばしいと感じたのです。ココブシくんだって、今度こそ、自分の有益性を実感したに違いないのです。
……。……しましたよね?
や、はっきりとした描写がなかったように感じられて、ちょっと複雑な気持ちになりました。さすがに、ここまでの事件を経て、今までと同じところで孤独感を育てることはないと思う、んですけれど。大丈夫だと思いたいところなんですけれど、ちょっと自信がない。人の心はわかったつもりでもわからないものですからねえ。
それと、この件ではたくさんの人が殺されてしまいました。それを思うと、「わーい、ココブシくん良かったねー」と喜んでばかりはいられないよな、とも感じます。微妙にモヤモヤが残ってしまうんですよね。
だからこそ、描写がなかったのかもしれません。モルモーは討伐され、これ以上の被害者は出なくなった。でも起きてしまった事実は変えられない。そんな現実と折り合っていく過程はもう、冒険者が関与すべき過程ではなく、ココブシくんたち本人や、ギルドマスターたちの人生です。日常に戻って、どうしようもなく、つらい瞬間もあるかもしれません。それでも続いていく限り、人生は続けるしかないんですよね。
--LV90のメインキャラになって、呪術士ギルドのギルドマスターに近況を訊ねたところ、ココブシくんがイルハザード派遣団に参加する五兄弟のために身体が温まる特製ドリンクを持たせてくれたと教えてもらいました。だから錬金術師として研究を頑張ってるのでしょう。彼は生きて、奮闘している。
兄弟たちの絆が戻ったのだと、ココブシくんも前を向いて歩いているのだ、と、安心してもいいのでしょうね、うん。
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