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クラスさえ決めてしまえば、あとは完全に好みが暴れるまま、調整したらいいだけです。
かくして出来上がったキャラクターが、こちらの女の子。ヒューランという種族でミッドランダーという部族ですね。このあたりの詳細は公式サイトや攻略本にくわしく書いてあります。
んが、そのあたりはあまり気にしてません。もう、完全にビジュアルの好みで整えました。
髪は緑色で、瞳は金色ね。どちらかといえば細身で、……と、こまかな注文を反映させました。
このときのわたし、女としてのこだわりを改めて自覚してしまいましたわ。美少女のあれこれにこだわる気持ち、ええ、心の底から共感できます。理解いたしますともー。まあ、もちろん犯罪には共感しませんけども!
あと、ララフェル種族にも、かなり惹かれたんですけどね。とってもキュートじゃないですか。でも、よくよく自分の好みと向かい合ってみたら、ララフェル族はむしろ膝の上にのせて鑑賞したい種族なんですよねえ。残念ながらわたしにとっては、分身として選びたい種族じゃないみたいです。うーん、残念。
こうしてビジュアルが決まったところで、次なる問題が勃発しました。
名前です。
どうやら姓名合わせて考えなければならないよう。さらに、アルファベットで入力しないといけないみたい。思わず、げえ、とつぶやいてました。わたし、他のオンラインゲームで使用している名前を、そのまま使おうと考えていたんですよ。けれどアルファベット表記なら、使えません。スペルがわかりません。
ですから、新たに名前を考え始めたのです。そうして、Monica Schreibaerという名前に決めました。
攻略本によると、種族ごとに名前の特徴があるようなんです。で、ヒューラン族なら祖先の職業や住んでいた場所、外見をもとにした姓が多いんですって。ですからいろいろな姓をさぐりましたよ。
さすがに、家には命名関連(それもスペル付き)の書籍はありませんから、またもや、ありがとうネット検索、です。
外国人の姓を、いざ調べてみたら、なかなか面白いと感じましたね。わりと意味があるんですよね。シャーロックホームズの姓がご先祖さまの職業から来たんだ、という雑学くらいはありましたけど、他にもそういう姓があるなんて知らなかったのです。
たとえば、エディ・マーフィのマーフィ(Mrphy)は「海の戦士」という意味だそうです。はじめの都市が海に近いから、いいかも、と考えはしたんですけどね。他にも、Baldwin(ボールドウィン・勇気のある友人)、Leigh(リー・牧草地)、Silverstone(シルヴァーストーン・銀の石)、Paradis(パラディ・楽園)、Levinson(レヴィンソン・古英語Leofwin「親愛なる友」が由来)などなど。本当に調べてみると、いろいろですわ。楽しかった!
そうそう、よけいなお世話だと感じた姓が、ベロッキオ。イタリアの姓なんですけどね、どういう意味だと思います? なんと「まあまあ美しい」だそうです。「まあまあ」はいらんわ! と思わず叫んでしまいたくなる姓ですよねえ。
他にも笑える意味は結構ありました。調べてみると、楽しいかもです。
でね、Schreiber(シュライバー)とはどういう意味かと申しますと、「書く人」という意味だそうです。
魔道書で攻撃するクラスだから、イメージ的にもいいかなあと感じたんですよ。厳密に言えば、この姓はドイツ語由来みたいなんですけど。いいじゃない、ファンタジーなんだから♪ と最終的にはファジーになりました。こんなもんです、わたしの凝り性性質って。好み優先で、わりといいかげん。
ちなみに、Monicaはローマ帝国時代に存在した聖人由来の名前です。古い名前だから、意味がよくわからなかったんですけど、聖モニカがどういうかたなのか、は、wikiに掲載されていました。ええと、夫の暴力や浮気、息子の放蕩生活に悩まされた人生を送った、のちにドメスティックバイオレンス被害者の守護聖人となったかただそうです。
……強くたくましく生きるんだよ、Monica。